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1、衝動。

制御不可能な、自分自身の中の内的衝動、本能。自分でコントロールできない、理性を突き破ってしまうような感情的な衝動もそうである。

しかし、感情と異なるのは、それが、意識されることのない、無意識の世界だということである。だからそれが意識もされず、見えず、理解されることもほとんどないのである。

そもそも、そうした無意識の世界での抑制や衝動といったものは、意識の対象として成り立たないのである。何かしらの意識として自覚されることもないのである。何かを自覚したり、感じたり、知ったりするというような相手にも、対象にもなり得ないのである。

それは、「意識する」という、意識の世界とは別の世界での出来事なのである。意識するという範囲の外の、自分とは別の世界の出来事なのである。だからまた、知りようもなく、あるいはまた、意識されるはずのないものなのである。

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