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気分や情緒が切り替わる瞬間。 仕草や動作、それに呼吸が途切れ、次の動作に入る直前の瞬間である。瞬間的に何か別のものを見ている。そうした瞬間的な非現実・非日常の世界である。 一瞬、日常のレールからそれかかっている。そうした微妙でデリケートな瞬間である。瞬間的に無意識の世界に入り込んでいて、そしてまた、すぐに我に返り現実に戻る瞬間である。 自分自身の身体と空気と風が絡んで、繋がり、交流し合い、区別が無くなって、一体化している。そして、そうした仕草や動きが舞踏や踊りの世界のように思えてくる。古代の神々を招く神事のようにも見える。また、幼いころの歳時記や儀礼のようにも見える。 あちらの世界への出入口、あちらの世界への架け橋のようにも思えてくる。それは、いつでもどこでもあり得るし、起こっていることである。ただ、私たちがそれに気づかないだけである。 |