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1、下地。

自分で聞いたり見たり感じたりしたこと。自分の身体で感じたこと。そうした肉体の感じ方といったもの。そうした自分の経験や、意識されざる無意識の記憶といったものが、自分自身の感じ方や情緒の下地になっている。

人間自身の身体のカタチがそうなのである。人間の身体の構造とその動き。そしてその時間的な生存と機能の仕方がそうなのである。仕草や動作のパターン、癖(くせ)といったものもそうである。そして、そうしたことが人間を支配し制約し方向づけているのである。

人間は、その中でしか何もなし得ず、何も知らないのである。それ以外のことを知り得ず、知る必要もなく、そしてまた、それ以外のことが何もできないのである。そして、それで十分なのである。そうしたことが人間を規制し、条件付け、そしてまた、それが人間の存在の背景や下地、前提となっているのである。



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