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3、特殊。



仮に日本を捨てて外国で暮らすとしても、日本という特殊な環境、日本的な情緒や気質・常識といったものは、ユーラシア大陸では通用しないし、全く異質なものなのである。それは今日でも同じである。

だからまた、外国で住むということ自体を恐れる。実際に生きて行けない。鎖国であり、閉鎖的であり、大陸に対して内向的にならざるを得ないのである。そうして数千年をガラパゴス化し閉じた自己の世界の中で生きてきたのである。

例えば日本の考古学上、遊牧と奴隷の痕跡が見られない。発掘されないのである。残酷と奴隷に関係する、この遊牧の痕跡が見つからないということも、非常に変わった日本の特徴なのである。

日本の地形では遊牧は不可能である。有り余る「水」と「日光」でもって農耕に専念した方がはるかに効率的なのである。戦争するヒマがないし、また外国から異民族が侵攻してくることもほとんどなかったのである。また侵攻されても日本の人口と国力が、それを阻むことが出来たのである。いわゆる異民族戦争もイデオロギー戦争もない非常に変わった国である。


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