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夢の中ではそれが何なのかわかった後に、たいてい色が見えてくる。色だけでは、それが何なのかわからず、まず意味があってそれにカタチがついてくるのである。意味とは何かしらのカタチであって、カタチなきボヤたおぼろげな色だけでは、それが何なのかわからないのである。 色だけではそれが何なのかわからず、記憶にも残らず、またそうした意味なきものをとらえて覚えているということがないからである。まずそれが何なのか確かめられ、または、その手がかりとしてカタチが求められて、それを表わすものとして色が加わってくるのである。 通常の夢の中では、何らかの意味なき色だけの世界というのは見ることがない。色や色彩は何かの意味、つまり、理由とか訳があって初めて見えてくる。あるいはそれを暗示するものとして見えてくる。自己の無意識の世界が何かを求めているのである。理由はまずカタチの輪郭として見えてくる。そして色はその後である。 |
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