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自分が何か他の者になろうとしているのに気づくのである。他のものが乗り移り、取り憑き、移り替わり、そして支配され強要されようとしている。自分が誰かわからなくなって、自分が自分でなくなろうとしている。自分がなにか他のものになろうとしている。あるいは支配されようとしている。そうした何かが自分の中から浮かび上がって来ようとしている。 そしてこうしたことがカタチなき印象や衝動として、あるいは何かしらの違和感として自分のなかで浮かび上がって来ているのである。いまだカタチにならないものが自分のなかで迫って来ていて、そして意識せざるを得なくなっているのである。 それはいまだカタチになる前の、カタチそのものではないが、やはり認めなければならない何かしらの記憶なのであって、衝動とでもいったものである。それが自分のなかでワケもなく付きまとって、見知らぬ何かの影のように自分に迫ってきて脅し続けているのである。まるで自分を食べて乗り移ろうとしているかのように。 自分のなかで何か得体の知れないものが表面に出てきて、自分を支配しようとしている。そして自分が自分でなくなるような、そんな気がしてくるのである。 |
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