index < 日誌 < 2018 <色。<18-44「色の気まぐれ」 |
色はアテにならない。同じものが様々な場面で異なる色として見えてくるからである。色とはもの自体というよりも、その見え方なのである。だから虹とか蜃気楼といった現実にないものが見えたりするのである。 何もないところに、たとえば映画のスクリーンのように幻を映し出しているのに過ぎないのである。見えているのに、その実体がないのである。 反対に透明なものや、光の偏光は、現実に存在するものが見えたり、見えなかったりする。 これもまた、ものの見え方というもので、ものの性質を反映して映し出している。 現実にある物と、それを見る者との間に空気があって、これが現実の世界を様々に異なる姿に見せているのである。 |
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