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形式というのが、何かあらかじめ形が決められている定まったものだとすれば、それは死んだ化石のようなもので、到底、生きた人間のものだとは言えない。どのように考えても、それが何か意味のあるもののようには思えない。人間はいつも変化するもので、それに合わせて形式もまた人間が創造してゆくものだと思えてならないからである。 この形式といったものが表面上、様々に変化しながらも、その内的関連性といったものが変わらない場合、つまり、自律していてそれを動かしている必然性といったものが変わらない場合。 その外見上の形式の変化といったものが、どのように変わろうとも、その変化の仕方に常に変わらぬ共通の秩序や規則性が見られるのである。同一の必然性または原理の下に変化し続けている、という「それらしさ」が見てとれるのである。表面の形式の上では変化しながらも、その原理と秩序において常に一貫性が認められるのである。 |
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