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2、原型。



例えば同じものを移植しても、それを受け入れる側の都合ないし原理によって、その受け入れの仕方、表現のされ方が異なってくる。これを仮に「様式」と名付けるとすると、それが他のものと区別される原理といったもので、そのもの独自の感じ方や変化の特殊性を決定している。

秩序や規則性・必然性といったものがそれである。主体を動かしている自律性そのものがもともと違うのだということである。自己の同一性の根拠が、もともと別の異質なものだということである。

外見や表面上のすがたカタチがいくら変化しても、常に変わらずに自己が同一であり続ける、そうした内的必然性の「同一性」といったものである。原理や本質とでもいったものである。取り換えが不可能な、互換性のないオリジナルな個性という自己の原型とでもいったものである。


戻る。            続く。

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