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6 「自意識。」 |
1、盲目。
権威に対する盲目的従順性。これを、日本的情緒でもって表現すると、コネと談合である。コネと談合こそが、日本社会の唯一の根本原理である。この原理からの逸脱は、反社会的行為とみなされる。また、この原理と異なる原理の持ち込みは、けっして許されない。 いまある現実と社会の成り立ち、そして、その根底を揺るがすことになりかねないからである。それはまた、自分自身が否定されるということでもある。自分の存在の理由が、消えてなくなるということである。日本社会の存立基盤が破壊されるということである。だから、けっして許されないのである。 権威というのは、自分の中に他人の「考え」を持ち込んで、それを、自分のものと勘違いしている状態である。そのほうがラクで簡単だから。それに安全で安心でもある。なにも思い悩むこともなく、自分自身が苦しまなくてすむから。そうした自分を支えてくれるのは、仲間であり、同僚であり、自分たちの集団である。 他力本願と他人依存、自己放棄こそが、日本的幸福に至る道であり、集団的協調性と盲目的従順性こそが、日本的「和」の世界なのである。それは、自閉的で隔離され、孤立した、閉じたシステムの、自己完結型の社会であって、まさに、閉じた「島」のオキテなのであって、こうした社会が成り立ち、継続していくためには、常に、自分のなかで、自分と異なるものを生み出し、そしてまた、それを排除し続けなければならない。排除し続けること自体が、この日本というシステムの推進力なのである。そしてまた存立の基盤となっているのである。 |