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すべてがつくりもの。自分の中にあるはずの自分自身の感じ方や記憶、感情や情緒といったものまでもそうである。そしてまた他人との接し方にいたるまで。すべてが周りのみんなに合わせた「ヤラセ」の世界のように思えてくるのである。 あるのは、まわりに合わせた協調性だけであって、その中で個人が理没したままで現れることがないのである。むしろ、個人が窒息させられ、押し殺され、まるで、あわ雪とかシャボン玉のように溶けて消えてしまっている。 自分が見えないし、消えている。そしてそれに気づくこともない。それをだれも異様なこととも、 不思議とも思わない。そうした自分を見て何かを感じることも、気付くこともない。ごくフツーの日常と思っている。 個人の消失といったものが集団の和の中でキレイに溶け込んで、あとかたもなく消えて無くなっている。自分が誰かわからなくなっている。自分の存在の「理由」といったものが、もっとも純粋で深刻な、そして愕然とするカタチで求めれている。 |
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