index < 日誌 < まだら模様。<18-70「衝動」」 |
昼間、太陽の光の下で目を閉じていると、まぶしくていられない。意識は眠ろうとしているのに、視覚神経が活発に反応して眠るのを許さず、むしろ目覚めて起きるようにと行動をうながす。 まぶしくて目を開けずにはいられない。その直前、目の中で見えるのは、光と闇または白と黒色のマダラ模様となっていて、よく見るとイナズマのような不規則なきキレツのようなものがあちこちに走っている。 それは眼球の毛細血管の影響かも知れない。いずれにしても目を開けずにはいられず、目を開けて初めて落ち着きと安定と安らぎが感じられるようになる。要するに人間の目とカラダは、そのように出来ているということである。 昼間の太陽の光というのは、人間にとってみると目を開いた状態、意識がさめた状態なのである。肉体が生気を得て活動する場面なのである。内から外へ、闇から光へ、内閉的な心の世界から現実の開いた世界への導きの標識なのである。 なにかに向かって正面を見ている状態。裏ではなくて表の世界へ。眠りから目覚めた状態へ。意識が孤独のカラを破って外の世界へ出た状態。内から外へ。停止から前進へ、背面から正面へと向くのである。そうした開放とめざめ。そうした指向する生への限りない衝動や示標となっている。それがこの昼の太陽の光なのである。 |