index < 日誌 <v. 夢の中。<18-74「自意識」 |
自己と他者の区別。そして、そこから生じてくる自己認識・自意識といったものが、個人的な自己と他者との関係というよりも、集団としての日本人と、そしてその外の大陸との関係として自覚されたのではないだろうか。島国日本と大陸との関係で意識され形成されてきたのではないだろうか。 だから、日本人同士の間での個人意識といったものは、きわめて希薄で、むしろ外国との関係で自分というのが顕著に意識されてくるのである。島国日本の中においては、むしろ、自意識というのは忌み嫌われる。そうした意味での個人の自己認識というのは外国との関係で強く意識されてきたと言える。 外国(=大陸)に対する対抗意識といったものが、同時に自分たち内部での自意識をあいまいにし、結束させ群れ化して個の自意識といったものを消し去っていったのではないだろうか。「個人」というのを必要のない気づかないものにしていったのではないだろうか。 |
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