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9、やらせ。



テレビや新聞、学校や企業などの人が群れるところ。みんなの集まる場所。そうした場所は、僕にとっては、まるで夢の世界のように思えてくるのである。気まぐれや自分勝手、思い付きと思い込み、やりたい放題で何でもどんなことだって出来る世界。ただたんに群れて媚びて迎合しているだけの世界。

自意識といったものが常に外に対して向けられていて、内に向かって自分自身に向けられるということがないのである。もしも、内に向けられればシステムは破壊されてしまう。だから、だれも自分自身を問うことはしないのである。

そうした自分勝手な思い込みと主観性が支配する世界である。普遍的な客観性といったものは、どうでもよい二次的で派生的なものに過ぎず、そうした世界にあっては自意識というのが自覚されることがないのである。気づく必要もないし、気づいてはならない世界なのである。

人民大衆が望むことが、そのままテレビと新聞に反映される。それはまるでカガミの中の世界である。そしてそれがどうにでもなるという意味では夢の世界でもある。そうしたマスコミの頂点に立つ権威の人々にとっては、それが仕事なのであり自分たちの存在理由なのである。

まさにそのための権威・権力なのである。権威とは、迎合であり癒着でありご都合主義なのである。より一般的な言い方をすると、コネと談合、ケイレツと口利きだけが支配する世界なのである。世の中のすべてが、「つくりもの」と「ヤラセ」だけで出来ている世界である。このような世界に果たして本当の「自意識」などあり得るのだらろうか。


戻る。               続く。

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