index < 日誌 < w 目の中。< 18-79「雲模様」


 
2、障害。



また、閉じた目の中で、現実の風景に見る人や山や建物などが見えたとなると、それは夢であって、意識がさめたままで目の中を見ているのではない。それは無意識の世界で観念の映像を見ているのである。だからそれは意識が眠ったままなのであって、いまだ無意識の世界である。

だから、やはり「雲模様」なのである。意識が覚めているというのは、無意識であってはならない。覚めた意識で何かを見ている、それも閉じた目の中で。だからやはり、何らカタチにもイメージにもならない、ボヤけた雲模様以外にないのである。

それにもしも意識がさめた状態で、閉じた目の中で、現実の風景を見ているとすると、それはもはや夢ではなく幻覚である。もしそうなら、目を閉じるだけでどんな破廉恥、非道、あるいは、高尚なことだってできる。これではまったく妄想になってしまう。生涯、目を閉じたままの方がシアワセである。それは狂気の世界、精神障害の世界である。だからやはり雲模様以外にないのである。


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