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人間社会には、知らなければならないことと、知ってはならないことがある。人間の目も同じで、見なければならないものと、見てはならないものがある。これが馴れとなり習慣となりシキタリやオキテとなって、そして法律や社会のシステムといったものが出来上がる。 そうした無意識の観念の世界のなかで、自分たちが「信じるもの」、正義や宗教といったものをカタチづくる。これがその社会の生い立ちといったもので、その社会が拠って立つところの現実の自然条件や、地政学的条件や、連綿と受け継がれてきた文化や歴史の結果の上に成り立っている。 そしてこれが、その社会が成り立つ条件といったもので、その時々の社会によってその原理そのものもまた変わってくる。これが「時代」といったもので、人間が生きている現実の世界である。そして、ここから離れたところに人間は存在しない。 |
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