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そんな面倒くさくてわずらわしい、手間ばかりかかってちっとも成果のでない、つらくて苦しいだけの、自己を問い続けるなどといったことは誰も望まないのである。 しんどいし、ムダなことのように思えてもくるし、そして何よりも自分がいる、まわりの人間との協調性を壊して、みんなの「和」を乱すものと思えてくる。自分がみんなから排除されるか、それとも心の中で一人ぼっちになって孤独にさいなまれてゆくように思えてもくる。 だから、そんなムダで、まぎらわしく、うっとうしいだけのことは、だれもしないのである。それは自分の身のほどこし方、保身というもので、そうやってみんなとうまく楽しくやってゆけるし、社会もうまく回っているのである。 だからあえて、みんなに逆らうようなこと、その場の空気を乱し雰囲気というものを壊すようなことは誰もしないし、できないのである。しかしこれでは何も起きないし変わらない。同じことがずっと永遠に繰り返されるだけなのである。 |
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