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「理性」とは、感情におぼれず筋道を立てて物事を考え判断する能力のこと。 「理性が世界を支配し、歴史も理性的に進行する(ヘーゲル)」 世界を理解するということは、世界を外面的・表面的世界から、それを秩序だて規制している法則とか原理といったものを、内面的・質的に理解するということである。見える現実の世界から、見えない抽象化された観念の世界へと入ってゆくことである。 世界は、偶然や思いつきや気まぐれで動いているのではなくて、何かしらの法則によって支配されていて、そしてこの法則とは、人間の思考による理解の仕方を意味している。そうやって始めて、外的世界の自然といったものが人間にとって理解可能で、何か意味があり、関係することが出来るものとして現れる。つまり、理性なくしては自然というのが外的世界として、人間と対峙されるものとして現れて来ないのである。 |