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「印象」



夢の中のイメージとは、
つまり、それが何であるかの象徴・目印(めじるし)を先に見ているか、あるいはそれを不明な影として先に見ているかの違いである。いいかえると、

1、理由なき感情や衝動といったものが外に向かっていて、なにかの「目印し」となる象徴を求めて先走りしている場合である。自分でも抑制することが出来ず、せっぱ詰まって何かに追い立てられている。ほとんど意味ありげな人影やオバケが出てくる。


2、あるいは反対に、「意味不明」でカタチもぼんやりした人影や、何の筋道も脈絡もない風景や出来事が出てくる。何かを言い表そうとしているのであるが、それがいったい何の事なのか自分でも分からないのである。

だから何か印象に残るものがあっても、それが何かの目印しになったり、露骨に何かを暗示する「象徴」になることはない。従って、何かの印象や象徴が先に出てくることもない。

先に夢の中で出てくるのは何かしらの全体としての印象であって、そこから、いったい何を見ているのか自分でも分からずに、それを、つまりそれが印象するイメージの意味を探し求めている、といった状態である。つまり、意味不明のままで何かを見ていて、それがいったい何のことか自分でも分からずに、ためらい、戸惑っている状態である。


3、あるいは、それが何かわからないままで、「情緒的」にも落ち着いた状態で見ている場合。感情ではなくて、情緒で見ているのである。風景がほとんどである。何かせっぱ詰まって追い立てられて見ているといった印象は全くない。

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