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1、何かある。



人間には、見えるものと、見えないものがある。これを形態別に分類すると、物理的・光学的・生物的・生理的・観念的映像に区分される。今回は「生物的」映像ついてのみ、メモする。

熱も光も電波も、共に同じく電磁波である。目で見える光(可視光)の、最も波長の短い青色よりも、もっと波長の短い光は目で見ることができず、また、他の感覚でもってしても感じることはなく、それは電波として空間を覆っている。

反対に、波長の長いのは紫外線として、もちろん、目で見ることは出来ないが、人間はそれを触覚で「熱い」と感じることが出来る。また、例えば動物のヘビでは熱は、光の一種として視覚で見ている。

以上が、生物的に見た人間の、目の見える範囲である。それ以外の世界は人間の目で見えることがないのである。紫外線と電波は人間の目では見えないのである。ということは、人間の目で見て何も見えないということは、何もないということではなくて、「何かある」ということがあり得るということだ。

「見えない」のは人間の目の都合なのであって、実際に何もないということを意味しているのではないのである。

戻る。            続く。

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