index< 日誌 < v夢の中 < 「思い出せない記憶」p10- |
自分が生きている日々の暮らしや現実のどこかに、強い違和感や不信感があって、そうしたことか自分自身の心の奥底に、いつもわだかまっていて、抜けきれず、わけのわからないまま横たわり、いつまでもずっと居すわり続けているのである。 なにか得体の知れない、不可解で、不思議で、理解不可能なもう一人の他人のような自分が、自分の中に居すわり住み続けているのである。そして、これもまた、自分自身なのである。 そうした、自分の心の奥底に住みついている、もう一人の他人のような自分といったものは、現実を生きている自分にとってみれば、思い出してはならないものであって、気にしても意識してもならないものなのである。 |