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1、肉体のリズム。

その場の「空気」や雰囲気といったものは、何かの「カタチあるもの」として、記憶に残らないということである。

普通の感覚、たとえば視覚や聴覚や触覚のように、それらを通した直接的な感覚の記憶として思い出せないということである。形(かたち)でも、音でも、あるいは触れたりさわったりする、そうした感覚の物理的な記憶と直接結び付かないからである。

それは、自分でも意識されることのない、無意識の記憶であって、しかも観念の世界で思い出される経験としての記憶ではなくて、自分の肉体内部の生理作用のリズムとして思い出されてくる記憶である。


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