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2、不具合。

だからそれは、記憶として思いだされるのではなくて、無意識の何か得体の知れない衝動や暗示として思いだされてくるのである。記憶以前の身体自身の生理作用の不具合や衝撃とに近いものとして感じられてくるのである。

だから当然、意識されることもなく、何かのイメージや出来事の記憶として思い出すことの出来ない記憶なのである。現実の出来事や経験以前の、自分の意識が届くことのない世界の、自分の肉体内部の生理作用自体の記憶なのである。

生理が生理を記憶していて、生理自体がそれだけで引きこもって、生理だけの都合で生理作用を営んでいるのである。そうした身体内部の生理作用自体の記憶なのである。肉体の生理がそれ自体で何かを記憶している。生理が生理を記憶しているのである。そうした自分でも意識されることのない肉体自身の記憶なのである。


戻る。                        続く。

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