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空気というのは、他の感覚器官、たとえば感覚的な見て聞いて触れるといったものとは違って「気分的」なものである。直接に身体の中に入って来て、そして自分自身の身体内部で生理の作用として反応しているのである。 さわやか、爽快、みずみずしい、あるいは、そうした気分として感じられてくる。しかし、このような感じ方というのは、肉体の感覚器官にあるような感じ方ではない。感覚器官とは別の、自分自身の中の生理作用に対するの感じ方なのである。しかも、自分ではそれを意識することがあまりないのである。 そしてそれは、理由が自分でもハッキリとわからない、憂欝、快活、癇癪(かんしゃく)、あるいは、気分的な気持ちよさ、心地よさとしても感じられてくることがある。 |