index< 日誌 < y肉体 < 19-007「続、空気」p7- |
しかし本当は、もっと大事なことは、そうした気分や気持ちの感じ方、あるいはそうした情緒のリズムといったものが、自分自身の身体内部の生理や神経とのかかわりの中で、それらが互いに作用しあって営まれ、働いているということなのである。それも、自分では意識されることなく、である。 どういうことかと言うと、外の空気が肉体の生理に作用すると共に、肉体と空気が互いに呼応して作用し合ってるということなのである。身体が開き、明朗になって自分の外の空気に溶け込んでゆく。あるいは溶け込んできて、閉じて、うつむき、沈んで、ふさぎ込み、内向的になってゆく。 このような心理状態というのが、身体内部の生理と密接に関係しあっている。生理と心理との境界が限りなく曖昧になってゆく。といっても、生理にしても心理にしても、ただ自分の頭の中の概念上の区別にすぎないのであるが・・・。 |