index< 日誌 < y肉体 < 19-007「続、空気」p7- |
理由もないのに、風景や、風や、光りを見て、なんとなく楽しくなったり、険しくなったり、憂欝になるといったことがそうである。明と暗、昼と夜の違いもそうである。ただ肉体の生理によって心情や気分といったものが左右されているのである。 もちろん、そうした空気以外にも、見て聞いて触れるといった、感覚の直接の感じ方でそうなるということもあるが、それが感覚器官ではなくて、自分自身の身体内部で直接に感じられている、というところが違うのである。 それが五感を通して、五感とは別の、五感全体のアンサンブルとしての直感や「第六感」として感じられてくるというところが違うのである。そうやって自分でも意識することのない、自分自身の中の無意識の世界を見ているのである。 自分で自分の中を見ているのである。直感や衝動、それにルーチン(自動)化された自分自身の中の、暗示や象徴の世界を見ているのである。 |