index< 日誌 < y肉体 < 19-007「続、空気」p7- |
感覚器官ではなくて、自分自身の肉体内部のリズムや生理の仕方の変化で、それを感じているのである。しかもそれが自分でも意識されず、無意識のままで自分がそれに支配され、方向づけられ、規制されているのである。 ずっとそうなのである。自分が生まれる前からそうなのである。自分の身体自体がそうなのである。「種」としての自分の祖先の歴史がそうなのである。そしていま、生きている自分は、そうした祖先の歴史の結果なのである。 それは、そうであるとしか言いようのない、自分自身の必然性なのである。自分にはそれしかなく、それだけが自分であり、そしてそれが自分の理由となっているのである。 自分自身の身体内部の心臓の鼓動、呼吸の息吹きや、血液の流れといったものがそうなのである。あるいはまた自律神経の障害や異常もそうである。自分でも気づかないまま、自分がそれに支配され動かされているのである。 |