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それだけではない。空気自体も人間の生理に作用され反応していて、さらにそれがまた、人間の生理や神経の作用に強く影響し反作用ている。そしてそれが人間にも感じられる。 気配いや雰囲気として、「空気」の重さや軽さとして、また、明るさや暗さとして。例えば、その場の空気の軽さが、気分の明るさに結びついてくる。少なくとも、そのように感じられてくるのである。 それはどういうことかというと、自分自身の心理状態というのが、無意識のうちに空気と反応していて、あるいは、空気が外の現実とつながっていて、そして、この空気を透かして自分というのを感じ取っているのである。あるいはまた、それが自己の内部の現れとして、現実の中で自分自身を見ているのである。 |