index< 日誌 < as同一性 < 19-009「付録、空気」p4- |
だからまた、北朝鮮人は偏固で意固地にならざるを得ないのである。ただそれだけが彼ら北朝鮮人にとっての、ただ一つの残された生存の方法、そしてまた、自分たち民族の存在理由となっているのである。 肉体の存在以前の、その精神的な支えとなっているのである。自分たちの物理的存在以前の、その精神の喪失を意味することになるからである。連綿と引き継がれて来た自分たちのタマシイを失うことになるからである。「人間ではない」というのは、このことなのである。 そして実はこうしたことが、均質・均等・平等を旨とする島国日本ではよく見えないのである。というよりも、均質・均等でない者は存在しない世界であると思い込まされている。そしてそれが出来るのは、ここが島国だからである。 だから「見えない」のである。自分たちが気づかず知らぬ間に、そうしたシステムの中の住人になっていて、そこから出て違う次元から世界を見るということが出来なくなっているのである。だからまた、なにも見えず気づかず、そしてなによりも誰もが安心・安全で平和で居られるのである。そしてもちろんこれは、偽りの、幻想の世界なのである。 |