| index＜ 日誌 ＜ s設定 ＜ 19-011「条件」p3- |
| なぜなら、この制約された条件や、その時間的方向性といったことが、「存在」といったものの意味だからである。 そしてまた、現実の世界に生きる者にとっては、これが現実という制約された条件であり、自己の境界でもあり、それしか知らず、それしか知り得ず、知りようもない、また、知ってもならない世界なのである。そしてこれが、人間が生きている現実の世界なのである。 こうした世界こそが人間にとっての現実なのであって、そこからまた、自分、または人間というのが規定されてくるのである。そのようにしかなれない変化の範囲と方向というのが、宿命のようにあらかじめ設定されているのである。人間は、そのようにしか成れないのである。始めから、そのようにプログラムされて生まれてきたようにである。 |