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1、囲いの中。


それは知り得ないし、知ることもできないし、知ろうともしない。また、知る必要もないことなのである。そしてまた、それは、知ってもならないし、知ろうとしてもならないものなのである。

それは禁忌であり、タブーであり、そしてまた、社会の暗黙の合意、無言の了解事項、オキテであり、戒めなのである。シツケや常識などと言うものなのである。これら常識のすべてに先立つ根本原理なのである。

こうしたことは、どんな社会にもあることで、そうやって世の中のみんながうまく波風を立てずに、おだやかに生きて行けるのである。「平和」とは、このことなのである。

身分的にも経済的にも、がんじがらめに縛られていて、どうしようもなく、どうにもならない運命としてあきらめて、受け入れるしかない世界である。そしてまたそれが許される、そうした社会である。そしてこれを安定といい、平和で安心、安全と言っているのである。



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