index< 日誌 < s設定 < 19-012「続、条件」p5- |
それは知り得ないし、知ることもできないし、知ろうともしない。また、知る必要もないことなのである。そしてまた、それは、知ってもならないし、知ろうとしてもならないものなのである。 それは禁忌であり、タブーであり、そしてまた、社会の暗黙の合意、無言の了解事項、オキテであり、戒めなのである。シツケや常識などと言うものなのである。これら常識のすべてに先立つ根本原理なのである。 こうしたことは、どんな社会にもあることで、そうやって世の中のみんながうまく波風を立てずに、おだやかに生きて行けるのである。「平和」とは、このことなのである。 身分的にも経済的にも、がんじがらめに縛られていて、どうしようもなく、どうにもならない運命としてあきらめて、受け入れるしかない世界である。そしてまたそれが許される、そうした社会である。そしてこれを安定といい、平和で安心、安全と言っているのである。 |