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1、否定。


それは教えられるものでもなく、また、教えられる以前の世界でもなく、反対に、教えられないままの状態にとどまる、ということもできない、そうした世界だということである。

教えられず、行くべき道も閉ざされていて、そうかといって、そこにとどまり続けるというのが死を意味するような、そうしたせっぱ詰まった状態の世界だということである。そうした自分の何もかもが否定された不可能な世界からでしか、本来の人間的活動というのは生まれて来ないということである。

つまり、他人から助けられるのではなくて、助けてもらえないからであって、または、他人によって破壊されようとしているから、自分で自分のなかに救いを求めようとしているのである。自分で自分のなかに求めるしかなく、ただそうするしかないということなのである。

そうして本来の自分自身の中の自律性が求められるのである。また、そうした中でしか本来の自分は現れて来ないのである。自分の中で何かが求められていて、そして発見されようとしてしているのである。そうせざるを得ないのである。自分が生きて行く方法としては、それ以外にないのである。


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