index< 日誌 < am種 < 19-027「観念の世界Aオリジナル」p3- |
要するに、人間の生き方と、それがもたらした考え方といったものが、自分たちとそうでない者とを作り出してきたということである。教育、シツケ、習慣、そして法律や社会のシステムといったものが、人間を作り出しているのである。 主権=人権という考え方も、そうした人間の生き方の延長線上にあるのであって、その必然の結果なのであって、そしてそうした生き方というのが、現実の世界の中でシステムとして現れ出た、そのカタチなのである。それは、無限にくり返されてきた自己の無意識のリズムであり、またそれが現実の世界の中でカタチとなってパターン化された形式なのである。 これは現在を生きる私たちが、国民国家という近代世界がもたらした枠組みの拘束から逃れられないということを意味している。人間の観念の世界を支配している常識といったものが、そこから逃れられないのである。時代という現実の世界から離れて生きて行けないのである。 |