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6、自意識。


それは自分で、自分自身に問いかける自己意識がない以上、そうならざるを得ないのである。またそうである以上、集団の中での序列というという上下の関係の中で、自分を見つける以外にないのである。他人の中に自分の自意識を求めてようとする、このような自己意識の欠落した世界では、そうならざるを得ないのである。

自分の中で自分というのが見つからない以上、それは他人との関係の中で見つける以外になく、そうやって自己と他者を形式的にカテゴリー化して、自分を外から、それをムリヤリ押し付けてかぶせてゆくのである。またそうして、自分にとっての世界というのが、意識の中で観念化されているのである。そしてこうしたことが、本人自身の自意識、アイデンティティーとなっているのである。


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