index< 日誌 < am種 < 19-034「観念の世界H上か下か」p3- |
自分が集団のなかにいて、集団のなかでしか自分が見つけられないのである。だから、何でもよいから少しでも自分が有利な立場に立とうとするのである。要は、少しでも自分が上の立場に立ちたがるのである。 そうでないと気が済まないのである。そうしたところに自意識の限界があるのである。そしてこれが、その自意識の底なのである。そして、それ以上に追及されることがないのである。 しかしまた、こうしたこと自体が、自分のなかでの自己意識の欠落なのであって、自分で自分を問い省みる、そうした心の拠りどころといったものがない、ということなのである。 また、だからこそ、自分の自意識といったものを他人に求めざるを得ず、またそうである以上、自分と他人との関係が自らの自意識となると共に、人間同士の間のキズナ(絆)となり、基本原理となるのである。 |