| index＜ 日誌 ＜ am種 ＜ 19-034「観念の世界⑨上か下か」p3- |
| だからまた、自分がそうしたシステムの中にいるということ自体が、ただそれだけで、自分がそうした上下の関係の中に組み込まれているのである。つまり、そういうワケで、「自分より下の者」がどうしても必要なのである。そうやって始めて自分の居場所が安定するのである。 要は、「お前が上か、オレが上か」というワケである。そしてこのような上下の関係の中で自分を感じ、見い出しているのである。そうやって自分を求め、認め、そして確かめているのである。 そうして自分が、みんなの中にいる自分というのを確かめることができるのである。自分というのが、「みんな」という他者のなかに求められ、そしてこれが、自分の拠りどころになっているのである。そうして自分というのを確かめているのである。 |