index< 日誌 <  am種 < 19-036「観念の世界J自己意識」p7-


1、だれ?


自意識、より正確には、自分の中で自分が分裂した「自己意識」が曖昧だということである。自分の中に自分が存在しないということである。だからまた、自分の根拠を他人に求めるしかないのである。

そしてそうしたことが、システムとしての社会の上下の関係を不可欠のものとして、たち現わしてゆくのである。つまり、支配する者と支配される者との関係である。そして、現実世界でのこのような関係が、自分の中でこのような自意識をもたらしているのである。

あるいはまた、このような自己意識のない精神の活動が、このような社会のシステムを求めざるを得なくしているのである。本人にして見れば、それ以外に自分を見い出す場面がないからなのである。そうするしかないのである。そして、この「そうするしかない」というのが、システムをシステムたらしめているのである。。

以上が、自分の中で自分が分裂していない状態である。では反対に、自分の中で自分が分裂している、そうした状態とはいったい何なのであり、そして、このような自分とは、いったい誰なのかということである。


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