index< 日誌 < am種 < 19-037「観念の世界K続、自己意識」p6- |
自意識というのが、自分で自分を意識する自己意識にまで掘り下げられることがないのである。従ってまた、プライバシーも人権も、人格という概念もまた、理解されることがないである。いつまでたっても、滑稽で怪しいものにしかならないのである。しかしまた、逆に言うと、それはそれで非常に恵まれた、イヤ、恵まれすぎた世界でもあるのである。 この、自分の根源を他人に求めるというのを、歴史の上で見れば、王制がそうであるし、立憲君主制、啓蒙主義がそうであった。そしてこれをもっと合理的かつ効率的に、絶対的な制度にまで完成させたのが共産主義・全体主義ではないだろうか。要するに、集団主義である。だからまた、そのような人間は自由になれないのである。 もちろん、「自由」というのが幸福であるかどうかは、別の話しではあるが・・・。そして、それこそが本人の価値観の自由なのである。だからまた、自由が何よりも大事なのである。自由を自覚する、自分自身の自己意識が何よりも大切なのである。 |