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1、異質。


目の色や肌の色が違うのは、誰にもすぐにわかることである。これは人種・民族の違いである。また、体形や体格、さらに身体そのものに障害がある場合もある。

しかし、外面は同じでも、精神という内面が異なるといった場合もある。たとえばユダヤ教からキリスト教へ改宗(かいしゅう)した場合。あるいは宗教もあまり変わらないのに(もともと宗教など持っていない)、中国大陸から日本へ帰化した者。

これは、見た目にはほとんど変わらないが、精神の内面が異なるのである。心の中の仕組みが違うのである。たとえば、常識や習慣といったものが違う。これは内面的な意味での異人種・異民族である。

さらにまた、精神の内面も変わらないのに、生きてきた環境や生い立ちから性格や信条が異なる場合もある。あるいはまた、考え方や趣味や好みも同じなのに「出自・生まれ」だけが違う場合がある。

こうしたことは、はたしてなんと言ったらよいか、つまり「非日本人」などと言っている。戦時中なら「非国民」などと言って排除してきたのである。


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