index< 日誌 < am種 < 19-041「観念の世界16,自分たち」p3- |
非日本人も非国民も同じことである。要するに、「自分たち」でない者を意味している。そしてこの場合の「自分たち」とは、人間のことであり、人間とは日本人のことなのである。そうして自分たちでない者を作り出し、そして排除してきたのである。 そしてこれが自己の同一性であり、アイデンティティーであり続けたのである。だからまた、これから離れることができず、捨てることもできないのである。それは自分自身そのものなのである。 それはだれにもわかることなのである。そしてそうしたことが、まわりと違うということなのである。だから、それは排除されるのである。集団の秩序を乱す者、種または血統の同一性を破壊する者と見なされるのである。それは許されず、妥協できないことなのである。 それは自分たちとは別の者、外の人・異国人と見なされるのである。集団の中に居てはならない者、もしくは、その集団の中で序列最下位の者でなければならない存在なのである。これが秩序であり、シツケであり、そしてそうした常識を叩(たた)き込まなければならないのである。そして、そこから漏れ出る者があってはならないのである。 |