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3、他者。


人間は、たいていの動物もまたそうなのであるが、群れたがるのである。群れて媚びて迎合して、そして序列化しようとするのである。そうして集団の中のでの自分の立ち位置と居場所を確保しようとするのである。

また、そうやって自分を大きく見せて、社会というシステムの中に自分を組み込もうとするのである。自分が必要な存在で、またその一員であろうとするのである。

裏を返せば、「群れでない者」がどうしても必要なのであって、これが外の人、奇人・異人・変人なのであって、これは必然であって、それ自体が文化と政治の不可欠のシステムなのである。これが文明と社会の起源なのである。それは、自分たちと、そうでない者をつくりだすのである。文明という自己と、未開という他者を作り出したのである。


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