index< 日誌 < am種 < 19-42「観念の世界17,可能性」p5- |
どのような社会にも、それ固有の生活のスタイルというものがあって、それを無視したり破壊したりすることは社会が許さない、といった意味でそうなのである。それは、その社会のシステムと秩序を破壊する者なのであって、それは社会からすると、どうしても容認できないことなのである。 それはその社会の成り立ちや、その基本にかかわることなのである。だからそれは妥協できず、受け入れたり許したりすることが出来ないことなのである。それはオキテでありタブー(禁忌)なのである。これが人間社会の条件なのである。 つまり、要するに何が言いたいのかというと、その社会の「成り立ち」に逆らって人間は生きてゆけないし、また、その個人の個性的で潜在的な可能性といったものも、現れ出てくることがないという意味でそうなのである。その社会には、その社会固有のカラー(色)があって、そのカラーを通してのみ自分というのが存在できるし、その個性といったものも現れてくるということなのである。 |