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同化した先住民もそうであるし、移民した貧しい生まれの者が現地の豊かな世界に同化して行く場合もそうである。やはり、どこか違うのである。彼ら彼女らの現実の生き方とその内面世界のどこかで深刻な裂け目と断絶が生じている。そうならざるを得ないのである。 たとえば、黄色人種であろうとなかろうと、たとえ白人であろうと黒人であろうとも、黄色人種の世界に生まれ出てくれば、その中で生きて行く以外にないということなのである。黄色人の文化や伝統、その習慣の下で生きて行かなければならないということなのである。 これは日本でも同じであって、日本に生まれれば、以前の母国の主権の保護がない限り(または、それを拒絶する限り)、それは日本人として生きて行く以外にないのである。むしろ、日本人として生きて行かなければならないのである。これが許される唯一の生き方なのである。それ以外の現実は、この世界にないのである。 |