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1、正義。


秩序とは、「信じられるもの」のことではない。もっと一方的な意味のことであって、信じなければならないもの、信じるしかないもの、それを信じる以外には生きて行く道が閉ざされている、という意味でそうなのである。そうした自分にとって、ただそうするしかないということ、これが正義であると錯覚されてきたのである。

そしていつの間にか、それが自分にとって真実の正しいことのように思えてくるのである。また、そうしてきたのである。ずっとずっと大昔からそうなのである。そしてそれが、道徳や正義として自分を拘束するのである。そうする以外に生きて行く方法がないという意味で、そうであり続けたのである。

またそれは、正しいと思わなければならないものなのである。のみならず、自分の周りの人間に対してもそれを押し広げようとするのである。そして、そうすることが自分の立場を強くしてくれるのである。処世術というものなのである。それが自分の居場所であり、立ち位置というのを提供してくれるのである。


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