index< 日誌 < ap理由 < 19-46「感覚の中」p7- |
自分自身の自意識が願い、欲し、求め、そしてそれ以前のところで「信じるもの」。かくれた潜在的な無意識の世界で、あるいは、より根源的な意識から切断された感覚そのものの、感覚だけの世界の中にあって、それがくり返され、反復継続され続け、そしてそれが一つのパターンとなり、リズムのアンサンブルとなって、保存され続けてきたのである。 そして、このような個性的で、特殊で固有の、リズムのパターンといったものが「情緒」ではないだろうか。それは、自分が生きている肉体の仕組みであり、構造であり、機能や役割であり、そしてまた、自分自身の肉体のすがたカタチそのものなのである。 人間は、そしてまた、自分は、そのようなものとしてこの世に生まれ、また、もともとそのようなものとして、自分の何もかもがあらかじめ出来ていたのである。いわば、あらかじめ事前に設定されていたのである。 |