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それは要するに、自分の生き方と存在に対立するのである。だからまた、それがどうしても理解ができず、不可解で得体の知れない者、目障(めざわ)りで、どうしても認めることが出来ない者として映っているのである。 しかし、このような自意識というのは、そうしたところで生きている本人の、現実の立場を反映したものであって、本人がそうした立場にいる限り、また、そうした立場にいることが許される限り、変わることも、それが意識されることもないのである。 つまり、そうした自意識というのが破壊されることがない限り、その範囲のことしか見えないのである。そして、これが本人にとっての自意識であり、自己認識であり、正義であり、道徳となっているのである。 |