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だれか、たとえば日本国の国民としての自意識もそうであるが、もっと身近な会社や学校や、何らかの集団や組織の中に入って、その下で、それを利用して他人に対して有利な立場に立とうとするのである。 自分にやる気も意志も能力もない以上、そうするしかないのである。また、それが許されてきたし、誰もがそうしてきたのである。少なくとも自分自身は、それで通用してきたし、そのようにしてこれまで生きて来られたのである。 そうである以上、これが自分にとっての正義なのである。また、そうしたことが、この日本という世界では、理想的で標準的な人間像として求められて来たのである。 自分の中に自分が存在しない以上、そうせざるを得ず、そうするしかなく、そうなるしかないのである。そうやって自分を認め、そうして確かめようとするのである。自分には、それしかないのである。そうやって自分に納得するしかないのである。 そしてこれが正義で常識であると信じて疑わないのである。そうするしかないのである。自分は、そのようにシツケられてきたし、そのように教育もされてきたのである。親も、先生も、上司も、マスコミも、そして政府自体がそのように国民を誘導してきたのである。 |