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差別は確かに悪いことなのであるが、要するに、差別されるようなことをしている、ということなのである。だれにだって生活がある以上、ワケのわからないことには首を突っ込みたくないのである。しかし、そしてまた、少なからずの人間が、それを利用するのである。悪い意味でそうなのである。要するに、どちらが悪いのでもなく、どちらも悪いのである。 そして、こうしたことが当たり前でフツーの日常であり続けたのである。また、そうである限り、それが日常である限り、それを基にして自分にとっての現実というのが成り立っているのである。そうした世界を生きている。そうした居場所、立場、そしてそうした条件の下に、自分の生活や生き方、感じ方が成り立っているのである。 だからまた、そうした自分を決して手放すことが出来ないのである。そしてこれが、現実という世界の仕組みなのである。私たち人間は、そうした偏見と幻想の世界を生きている。また、そうである以上、誰もそれを幻想であると認めるワケには行かないのである。 |