| index＜ 日誌 ＜ at自己意識＜ 19-53「自己意識Ⅰ-気づかない」p3- |
| このような世界を支配し動かしているのは、排除と談合、そしてケイレツ（系列）だけである。簡単に言うと、「オマエが上か、オレが上か」の上下の関係だけである。これは、日本というシステム全体がそうなのであって、これが、この世界の経済と社会の根本原理と秩序を成しているのである。 もちろん、そうでないという人々がほとんどであるし、それが大多数であって、実際、そのように感じられてもいるというのが事実である。しかし、そうした事実自体が、このような秩序の中の住人であるということを証明しているのである。そしてまた、そうである限り、現実というのがそのようにしか見えない、ということなのである。 だからまた、それが錯覚であり誤解であるということに、気づくことがないのである。それが誤解であると気づいてはならない、そうした秩序の世界を生きているのである。自分自身の感覚というのが、そのように標準化され共通化されているのである。そうして、その範囲のことしか感じられないように適応してきているのである。いわゆる「最適化」されたのである。 |