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2、秩序。


そうである限り、それしか見えず、感じれることもなく、意識されてもならず、そしてまた、そうでない「変わった者」を、不適格な規格外の者として無視して行くのである。あるいは、シツケるとか、常識を教えるなどと言って懲罰を加えて排除するのである。

少なくとも、このように最適化された自分たちにとっては、それ以外の不要な者が居ては困るのであって、気づかないように、それとなく避けるのである。あるいは、あけすけ、露骨に排除するのである。要するに、そのような変わった者は、自分たちにとってみれば、居ては困るジャマな存在でしかないのである。

そしてまた、このような排除の行為が、正義の行使として支持され、また、排除す者の立場をより有利にして、上へと押し上げてくれるのである。自分たちの立場をより強くすると共に、その居場所をより保証してくれるものとなっているのである。

だからまた、それが露骨な暴力にしろ、あるいは隠れたカゲグチやイヤガラセであったとしても、それはなくてはならない、逃げることも避けることもできない「必然」となっているのである。排除と差別は、このような序列と上下の関係の世界では、必然の不可欠のものなのである。それは原理であり、秩序であり、常識なのである。

戻る。                   続く。

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